板締め染色法

村山大島紬の製造工程は、大きく分けますと10行程(全てでは40行程)になります。
そのなかで村山大島紬特有の、絣板彫り、すり込みな染、機織り、等を体験できます。
体験会では、村山大島紬の歴史の紹介や、製造工程のビデオを鑑賞もできます。

絣板彫りでは、本図案から村山産地独特の方眼紙にマキ、粒、小粒等で板図案を描きます。
みずめさくらの巨木を製材し、長時間煮込み狂いを出してから板図案をあてがい、サクリと呼ばれる独特の鉋で、一気に彫り込み染料の流れる溝を掘ります。

すり込みな染は板締め注入染色で染め上げられた絣糸が通常は地色一色なので、柄により染料をすり込んで、いろいろな色を付けてゆきます。
染め上がった絣糸を綿糸で括り糸のずれを防ぎ綿糸を巻き付けた竹べらで、染料をすり込んでゆきます。

手機り機によるはた織りは、踏み木によって、そうこうの開閉を行い横糸を通し、経絣に合わせて打ち込みます。
糸が切れたり絡まったりしてなかなか大変な仕事ではありますが、また楽しくもあります。